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4スタンス理論

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2022年シーズンの反省(守備編)

2022.11.14

外野守備コーチとしては「UZR」という指標を重要視しています。
このUZRは「ARM(アーム)」「RngR(レンジラン)」「ErrR(エラーラン)」の指標の合計です。

  • ARM(アーム)」は外野手の送球における貢献
  • RngR(レンジラン)」は打球処理による貢献
  • ErrR(エラーラン)」は失策抑止による貢献

イメージがわかない人は単純に、

  • 肩が良く」=ARM(アーム)の数値が高い
  • 守備範囲が広く」=RngR(レンジ)の数値が高い
  • エラーが少ない人」=ErrR(エラーラン)数値が高い

と解釈していいと思います。ちなみに私もそう理解しています(笑)

外野手のエラーの数は、基本的に「年間1個か2個」ですので数値への影響度は低いです。となると「UZR」の数値を上げるには「ARM(アーム)」と「RngR(レンジ)」の数字を上げることが重要になります。
この2つの数字を上げるには、ひらたく言えば「肩が良くて、守備範囲が広い」選手に育てることが1番の近道です。
それには最低限の能力(足が速く、肩が強い)が必要になりますが、その点に関しては足と肩を持った外野手がマリーンズには多くいますので、非常にやり甲斐があります。

表を見てもわかる通り「レフト=荻野」「センター=高部」が、「UZR指標」において12球団で1番の数字を残し、高部においては「2022年ゴールデングラブ賞」を受賞できました。この2つのポジション(荻野、高部の2人)に関しては大変満足しています。
また、この数値には「パークファクター」的な要素は入っていないようです。
いわゆるマリンスタジアムの風の影響による「捕球や送球の難しさ」は数値に加味されていないとの事です。
もうひとつ言えば、単純に被安打が多くなれば必然的に「RngR(レンジ)」は下がりますので、そう考えると投手との共同作業ともいえます。
その辺の事も加味すれば、荻野、高部は良く頑張ったと言えます。

問題は「ライト」です。
ご覧の通り「UZR」指標は12球団で11番目です。ここは早急に改善が必要になります。
誰がレギュラーとして試合に出場するのかという事が、この数字に大きく影響してくるので、レギュラー候補の「藤原」「山口」「岡」「和田」「佐藤」「山本」「菅野」、、、「角中」までの守備能力をもっと鍛えていかないといけません。
来年は荻野も「いい歳」になるので、その代わりとなる選手も作って行く必要があります。しっかり頑張ります。

最後に、守備で最も重要なことは「ポジショニング」だと私は考えています。
打球は飛ぶところにさえいれば捕れますので「そこ(落下地点)にいかにいるか」が重要になります。
1回~9回まで状況が目まぐるしく変化していく中で、その状況に合った最善のポジショニングをしっかり取ること。その事をこれからもしっかり研究して「UZR指標の向上」に繋げていきたいと思っています。
今シーズンお疲れ様でした。

※データーはデルタ社のものです

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