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4スタンス理論

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2022年シーズンの反省

2022.11.12

お疲れ様です。本日をもちまして秋季キャンプが終了し、2022年の野球シーズンが終了しました。
時間が出来ましたので、今シーズンの反省を行いたいと思います。

毎年の目標として、セイバーメトリクスの走塁指標である「BsR」で、12球団No.1になることを掲げてシーズンに取り組んでいます。
このBsR指標は「UBR」と「wSB」という2つの指標を足した数字になります。
UBRを簡単に説明するとヒット1本でどれだけ進塁を稼げたかという数字になります。
またwBsは盗塁の指標で、成功率が高く効果的な盗塁の割合が多ければ数字が高くなります。

この2つの指標の合計である「BsR」については12球団でダントツのNo.1でした。
昨年に続き2年連続でのNo.1でしたので、井口政権で掲げていた「走塁革命」というお題にはなんとか応えられたと思っています。
また、吉井監督(現マリーンズ監督)も投手コーチ時代に「勝つための戦略、戦術を遂行する上で監督の協力が必要」とよく仰られていましたが、走塁に関しては井口元監督の積極的な姿勢の後押しがあってこその数字でもあります。その事については大変感謝しております。

次に、「UBR」と「wSB」を細かく見ていきます。
まずは「UBR」ですが、相対的にパ・リーグではダントツのNo.1でしたが、12球団で比較すると3位でした。
残り2試合まで1位でしたが、消化試合になった残り2試合で大きな走塁ミスを3~4つ程してしまい、またシーズン終了後にデーター元である「デルタ社の修正」も加わり、最後の最後でひっくり返されてしまいました。
私は「wSB(盗塁)」よりもこの「UBR」の指標を重要視していますが、この指標でどうしても12球団でNo.1になりたかったのですが、、残念です。
来季以降また頑張ります。

また、今シーズン気づいたこととして、この「UBR」指標はシーズン当初はずっと最下位~10番目ぐらいにいました。
特段大きな走塁にミスもなくなんでだろうと思っていましたが、よくよく考えてみると進塁を奪う回数も少ない状況でしたのでアナリストに確認すると、「ヒットを打つ本数にも比例する数字」だと教えられました。
中盤からマリーンズ打線がヒットを量産してくれたお陰で、それに比例して「UBR」の数字も伸びていきましたので、打撃陣との共同作業なのだなとあらためて思いました。
そしてマリーンズの安打の総数に比べて「UBR」の指標が高いということは、それだけ進塁を奪えているということにもなりますので、これはこれで大きな自信にもなりました。
来季は「UBR」指標で12球団No.1になれるようにまた頑張ります。

次に「wSB」についてです。
セイバーメトリクスの世界では盗塁という作戦は「アクセサリー」にすぎないといいます。
確かに盗塁を成功させたからといって、そのランナー全員がホームに生還できる訳もなく、私の肌感覚でいえばホームに生還できるのは30%がいいところでしょう。
ただ、0死R1から盗塁を成功させて、0死R2が作れれば、その後の攻撃次第では点に繋がる確率は高いです。
積極的な考えでいえば「0死R1で盗塁を!」と考える人もいるかもですが、逆に失敗した損失は極めて大きいのでリスクの高い戦術といえます。
また2死のケースで盗塁を成功させ、2死R2を作ったとしても、その直後にタイムリーが出て得点に繋がるケースはそんなに多くありません。
そのような確率でしか点が入らないのであれば、盗塁失敗(アウト)による損失を考えると、走らない方がいいというのがセイバーの主張であります。

ただそれは成功率が7割以下の場合です。
成功から得られる得点期待値と、盗塁失敗による損失の差し引きの損益分岐点が「成功率7割」だからなのですが、成功率が7割を超えていればチームにとってはプラスの戦術といえ、有効な攻撃の手段になるといえます。
ゆえに私の目標も必然的に「成功率7割以上」というのが最低条件となります。
その縛りの中でより多くの盗塁を成功させようと頑張った結果、成功132、失敗37、成功率.781でした。
高部に関しては「44盗塁10失敗」で盗塁王のタイトルも取れたので非常に満足しています。一塁コーチャー伊志嶺の力添えも大いにプラスになりました。また冒頭でも述べたように井口監督の後押しがあったからこそなので大変感謝しております。

来年どうなるかはまだ決まっておりませんが、もし同じポジションであるなら、吉井監督をしっかり支えたいと思っています。
今シーズンお疲れ様でした。

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